2016.10.31レーニッシュな日々 vol.5
川内村という名前がマスコミに登場するようになったのは、皮肉にもあの原発事故以来。それまでは典型的な福島県の過疎の村でした。とはいえ、モリアオガエルの生息する美しい里山で、草野心平が愛し住んだことのある、天山文庫も知る人ぞ知る文化遺産。そんなところが川内村です。
20年来の友人の陶芸家もここに住むことから、川内を毎年訪れ、春夏秋冬の田舎暮らしを体験させていただき、夏は川遊びとホタル。冬は囲炉裏を囲み雪見酒と、都会では味わえない思い出を作って来ました。
そうしてあの日がきました。。。
以来人口7000に満たないこの村は翻弄され続け、5年経った今も先の見えない状況にあることはご存知のとおり。
しかしながらそんな中でも、村を愛する人々は逞しく生きる道を模索し、ここを住処と決めた暮らしを続けています。
私が『男の中の男』と尊敬するS林業社長 Tさんもその代表です。
男のロマンという言葉は、使い古され、どこか使うにも躊躇がありますが、 Tさんは"男のロマン"〜長年の夢を叶えました。
それは、自分の手で伐採、厳選した木材でログハウスを自ら建て、 ピアノを置くことでした。
Tさんはピアノが上手? いえいえ、ピアノはお弾きになりませんが・・・
(続く)
*写真は完成近いログハウスとレーニッシュ118納品の様子